私達の生活と高まる緊張④(全4回)


平和を叫んでいても安寧は得られません。

残念ながら防備と遮断、排除という具体的な対応でしか安寧は得られません。
戦争の反対は絶対戦争をしない、させないという事です。

ただし核兵器を持てば絶対的軍事力となり、発言力も強大になるという発想は極めて危険で幼稚な発想です。
ただし強力な武力を背景にしなければ話し合いも成立しないという現実があります。だからこそ核兵器による恫喝は絶対に許さないという世界合意と、もし使用に至る行為に陥っても、これを発射段階で制御不能にし、出来るだけその当事国の領土内で処理してしまえるような迎撃システムの早期配備が求められます。

そしてそれをコントロールし制御する国連軍が不可欠です。
自分だけが豊かになっても幸せにはなれません。
今年、核兵器禁止条約が大部分の国連加盟国の同意により成立しました。これを絵空事にさせず、多くの人々、国々が安心して心豊かに生活できるよう、みんなで力を合わせこれを阻害する現状を変えて行くという覚悟とその裏づけが必要であると思います。

ピンチはチャンスでも有ります。このピンチをチャンスに生かす事ができるよう心から願います。

私達の生活と高まる緊張③(全4回)


更に現実と理想のギャップが有ります。自国の利益を最優先する事を旗印にリーダーとなった米国大統領。
軍事力を増強し、海上覇権を握ろうとしている中国。北方領土を略奪し北朝鮮を裏で操るロシア。
でもそれらさえも、全て無きものになるような状況が目の前に迫っています。

だから今こそ、世界の国々の代表による国際連合と、その安全保障理事会の決定と遵守に基づく世界の安定と平和維持の為の絶対的な力が必要なのだと思います。

また、拉致や弾圧、迫害も重大な犯罪行為です。
これを確認したら一刻も早く被害者を救出し、これを行った者を裁く国際機関も必要です。
治安と平和の維持、被害者の救出と保護、犯罪者の逮捕と処罰も必要です。世界平和に対する重大な犯罪に対しては毅然と対処する必要があります。侵略や平和を脅かす行為、そして犯罪行為には断固たる姿勢で臨まなければ秩序は維持できません。

これは戦争では有りません。世界の平和と秩序を守るために必要な正当な武力行使です。
国際的なルールを共通確認し、これに反する行為には、皆んなでNOはNOとはっきり意思表示し、みんなでこれをさせないよう力を合わせ、断固たる対応に当らなければなりません。

私達の生活と高まる緊張②(全4回)


残念ながら、我が国の安全保障は米国との同盟関係でしか実現できません。
そして我が国の武力行使の新三要件を満たす状況は目の前に迫っています。米国も総攻撃を望んでいる訳ではありませんが、現状をこれ以上見過ごす事は出来ないという状況にあるのは事実です。

とにかく今出来ることは、世界中の国々がこれ以上の北朝鮮の平和を脅かす行動を許さないというスタンスを持ち、話し合いの窓口は残しながらも、あまり刺激を与えないようにしながら、迎撃態勢を固め、貿易等を遮断し資金源を断ち、物理的に活動や研究開発を出来なくする以外に打つ手は無いのかも知れません。

ただし話し合いによる解決にしても、俺は核を持つが、お前の持つ事は許さないと言う論理は、決して受け入れないでしょう。
だからこそ、武力を用いて絶対に他国を侵略してはならないと言う事、核を使えば世界は存続できなくなると言う事を再度世界各国が共有化し、世界全体で本気で核廃絶を目指すという方針を表明する事が出来るかどうかにかかっているのかも知れません。

第二次大戦後、世界は国際連合憲章に基づき平和を維持する為の国連軍を組織して対応に当たる仕組みを作りましたが、核の開発競争と米ソの冷戦に伴う五大国の不一致により実現せず、米国を中心とする多国籍軍の平和維持活動部隊PKOがこれに代わる働きを担っているのが現在の状況です。
一応、国連事務総長の指揮のもとにこれが行われているので国連軍としての機能は果たしていますが、強大国のアメリカの国連軍では結局、国同士の戦いとなり世界の平和とを維持する本当の意味での武力とは言えません。

私達の生活と高まる緊張①(全4回)

8月29日早朝6時58分、北朝鮮は日本の北海道襟裳岬上空を通過する中距離ミサイルを発射しました。

米朝の核による恫喝の応酬の最中でもあり、我が国に激震が走りました。
上空を通過する恐れのある周辺地域ではJアラートが鳴り、携帯電話から緊急警戒速報が流れました。しかし身近に丈夫な建物も地下室も無い普通の暮らしの中では積極的に身を守る術はみんな持ち合わせていませんでした。

また昨日にはこの段階で水爆実験を行い、これを核弾頭を搭載できる小型化にも成功したとして、米国を激しく恫喝しています。
中距離ミサイルと大陸弾道弾ミサイルの発射実験を繰り返し、益々エスカレートする北朝鮮の行動は、世界中から非難されていますが、話し合いでは解決できない状況にあると、大部分の国々は受け止めています。

金正恩はリビアやイラクが核を放棄した事で政権が崩壊させられ命を奪われた事を学習していますので、絶対に核を放棄しないでしょう。行き着く先は北朝鮮への武力行使か、北朝鮮の核保有を認めるかの二つに一つしかない無いと言われています。
しかし、そのどちらにしても、我が国が極めて厳しい状況に陥ることは疑いの余地がありません。

グアム島周辺に向けてミサイルが発射された場合、米国は限定的にせよ武力行使に踏み切るでしょう。
北朝鮮への武力行使が行われた場合、戦力の違いは決定的ですが、断末魔の北朝鮮が、所有する核や、侵入させてある工作員を使って、その最前線基地である我が国の主要都市や原発、基地に総攻撃を加え国内を大混乱に陥らせ、戦意喪失を図ろうとするでしょう。

また、今回の状況を見過ごし、核ミサイルの保有を認めたら、東アジアのみならず世界の平和が大きく脅かされる事も明白です。
どちらにしてキューバ危機以上の臨戦態勢という極めて厳しい状況が現在起こっているという事実を私達は受け止めなければなりません。

原子力発電と私達の未来について考える④(全4回)


福島第一原発の恩恵を受けていたのは私たちです。
私達が招いた激甚災害という事もできます。

自然には逆らえませんが、地球環境を自らの手で危機に陥れる愚かな行為は絶対に許されません。
宇宙船地球号の社会システムは高度循環型以外には有りません。21世紀はリスクの無い再生可能エネルギーの研究開発と普及にかかっていると思います。

水素エネルギーの活用、太陽光発電、地熱発電、バイオマス発電等できる事はたくさん有る筈です。
小手先でない世界レベル 国レベルでの本気な取り組みが強く求められています。また各地方自治体として出来る取り組みも積極的に進めるべきだと思います。

省エネ化を市民と共に進めることを筆頭に、電力自給率を高めるための企業と連携した具体的な取り組み等、出来るだけ市民に見える形で進める事が必要だと思います。
国に任せる仕事も有りますが、地方自治体が出来る事も多いと思います。国や県にしてもらうのを待つだけで無く、街の未来と世界の未来を描き、自らの手で支え、自らの手で充実発展させる、その発展の幸せをみんなで享受する。

『世界は足元から変えられる』
これこそが二十一世紀の在るべき姿なのではないでしょうか。

原子力発電と私達の未来について考える③(全4回)


そして今回の原発事故で発生した汚染土壌の処理、廃炉に伴う膨大な放射性廃棄物の処理、これまで原発稼働で生じていた使用済み核燃料という高濃度の放射能廃棄物の処理という課題が有ります。
残念ながらこれらの課題は何も解決していません。

また、青森県の六ヶ所村に再処理工場を作り、使用済み核燃料から再処理してプルトニウムを取り出し、高速増殖炉の燃料として使用する計画を立てましたが、技術的な問題で頓挫しました。
そこでこれを通常の原子炉で使うプルサーマル計画が立てられていますが、危険性も伴っており、計画通りにできるかは不透明です。
なお、我が国は英仏に再処理を依頼して抽出したプルトニウムを約47トン保有しており、国内に約10トン保管されています。この再処理して作り出した燃料は、燃やす時の危険度も、使用後に生じる使用済み核燃料の処理も、これまでのものよりはるかに危険なものになります。

ちなみにプルトニウムは核爆弾の原料でもあり、世界最先端技術を有する我が国を、既に核爆弾保有国との見方をする国もあります。ただあくまで原子炉用で、国際機関の厳しい管理下におかれ核兵器用のプルトニウムとしては使用できにくいものである事は知っておく必要があります。

また、再処理には莫大な費用がかかります。莫大な費用をかけて、使うことが難しい危険なプルトニウムを取り出す再処理を続ける事が、我が国にとって本当に好ましい選択なのでしょうか。
極めて処分できにくい核のゴミをこれ以上出さない事が最優先で、既に抽出されたプルトニウムをどうするかも含め、現状を先送りにせず、原子力を研究レベルとし、これに代わるエネルギーの研究開発と普及に全力を上げることが世界最先端の技術を有する我が国の責任であると私は考えます。

なお、この問題に真摯に取り組んできた自民党の河野太郎氏が外務大臣に就任しました。
氏は就任の記者会見で問題は日韓関係よりも日米原子力協定にあるとの発言をしています。日本の原子力政策はこの協定の上に進められてきたものですので、この発言は我が国の未来に大きな光明を照らすものとして期待したいものです。

原子力発電と私達の未来について考える②(全4回)


先ず、何より胸に刺さったのは最前線で指揮を取っていた福島第一原発の吉田所長の「東日本壊滅を覚悟した」と言う発言です。

あの時、原子炉はメルトダウンを起こし格納容器の耐圧レベルは既に超えており、爆発しなかったには奇跡的だったという事、もし格納容器が破裂していたら東日本は人が住めない状況に陥っていたという事実。
そしてこれを回避するため決死人力によるベント解放が成功し壊滅的被害は何とか回避する事ができましたが、この放出高レベルの放射性物質の直接放出(ベント)と水素爆発によって柏や私達の船橋も放射能に汚染されました。

原発に隣接する区域でふるさとを追われた人々が約16万人、原発事故が本当に収束する迄にはまだまだ多くの時間がかかるという事実に私達はしっかり向き合う必要があると思います。

報道はされませんでしたが、第二原発事故や女川原発でも、あと一歩で全電源喪失の危機的状況にあったと言われています。事故は大々的に報道されますが、未然に防ぐ事が出来た事は報道されません。
奇跡的に起こらなかった場合でもです。この差は紙一重なのです。

原子爆弾と原子力発電の違いは核分裂の速度だけで、原理は簡単です。
冷却と核分裂が制御不能となればメルトダウンとなり誰も止められません。あとは『神だのみ』しかありません。
今回の冷却システムの制御不能の原因は地震と津波によるものでしたので、自然災害に対する安全基準の見直しを進め、基準を満たしている原発の再稼働を進めようとしていますが、そもそも極めて地殻変動の影響を受け易いこの我が国の国土の上に、高いリスクを持つ原発を建設する事が果たして妥当なのか極めて疑問です。

そして冷却を制御不能にさせるのは、自然災害に止まらないという事を知っておく必要があります。
北朝のミサイルが核を積んでいなくとも、テロやわずかな武力攻撃で計り知れない程の致命傷を我が国に与える事は簡単に出来るのです。
スパイ天国の我が国には既に多くの特殊工作員が潜入し活動していると言われています。
原発施設の防御体制は十分なのでしょうか。民間レベルでは決して防御出来るレベルでは無いはずです。

また、9・11の同時多発テロのような攻撃も考えられます。これを想定し原発施設の防御を固めている国もあります。またサイバーテロへの備えはできているのでしょうか。
残念ながらここまで踏み込んだ議論は聞こえて来ません。

原子力発電と私達の未来について考える①(全4回)

原子力発電を巡る課題は、現在とこれからの私達の生活と地球環境を考える時、どうしても解決しなければならない極めて重要な課題です。

二十一世紀は電気エネルギーの時代です。内燃機関と化石燃料が二十世紀を支えて来ましたが、二酸化炭素の大量放出は地球温暖化を招きました。そして二酸化炭素の排出を抑制する必要に迫られ、化石燃料の高効率化や天然ガス、原子力エネルギーへの依存割合を増やそうとしました。

しかし化石燃料の有限性や、福島第一原発の事故により余りにも大き過ぎる原子力のリスクが白日の下に曝され、安全神話も泡沫に帰しました。そして多くの国民と世界中がこれに代わる再生可能エネルギーの開発と転換に全力を上げている中、原子力を基盤エネルギーに位置づけて来た我が国の政府や電気業界、関連団体は、未だ原子力に固執し、現実的対応という名の下に再稼働を目指しています。

この問題は私達一人一人の問題であり、これからの私達の未来を左右する極めて重要な問題です。だからこそ一人一人が出来るだけ正しい情報を知り考え判断する必要があります。

そこで私がこの問題をどう捉え、どう判断しようとしてきたのかを全4回に分け、書かせて頂こうと思います。

いつも八月に思い考える…


この時期になると、言葉が少なくなってしまうのは、自分だけなのでしょうか。
特に今年はその思いが強いです。

戦後72年という時間の中での緊迫する世界情勢。
北朝鮮とアメリカとの核攻撃を巡る恫喝応酬、ヨーロッパで起きている無差別テロ、アメリカで起こっている人種差別と言う根深い課題。72年の時間を経て明らかとなった原爆被害の実際や、本土空襲から原爆投下に至る米国空軍の勢力の拡大と言う計画目的。

その後に起こったキューバ危機や印パ紛争、フォークランド紛争、何れも核兵器使用一歩手前であったという事実。
そこには二度と核兵器を使用してはならないと心から願う、我々日本人とは全く異なる感覚がそこにあり、それが世界の現実なのだと思わざるを得ません。

現在、世界の核兵器数は約1千発、もし有事となり核による応酬が始まったら、そこには勝者も敗者も無く、地球上の生命の全てに極めて重大な影響を与えるのみならず、地球そのものの存在をも左右する計り知れない危険性を抱えていると言う現実を直視する必要があります。
核の傘の下の平和とは残念ながら、極めて危うい平和なのだと思います。

今年7月、国連で参加国の総意による核兵器禁止条約が成立しました。不参加国は核保有国とその傘で守られている我が国を含む数カ国です。そしてその国々は米露英仏中といった先の大戦の戦勝国です。
大義的には世界平和を取り戻すための連合国の勝利とされていますが、その結果がこれでは、正義とは何だったのかと言わざるを得ません。勝者が歴史をつくると言いますが、そこに人類としての学びがあるのでしょうか。

人工知能AIが地球存続の上で、最も危険な存在として人類を認識し、排除する必要があると判断する事も、SFの世界の事では無いかも知れません。
現在の地球温暖化も環境汚染も紛争も、全て人類が引き起こしたものです。地球は奇跡の星であり、生命の全てが自然環境との共存のバランスの上に成り立っており、そこにヒトという生物も生かされているという現実を深く理解するべきだと思います。
地球を知り、人の歴史を知る事は我々の学びの本質ではないかと思います。過去と現在を理解し、未来を創りだせるのは人間だけです。全ての生命の頂点に居る我々人類の責任は極めて重いと思います。

宇宙も地球も世界も、そして私達の暮らしも自然も全て同時進行で進んでいる時間の中にあります。
これにどう向き合うか、そして何が出来るか、私達一人ひとりに課せられている命題なのだと思います。

宮本の西福寺に行って来ました!

宮本の西福寺には、すごい宝物があります。
仏教の一宗派、律宗の高僧のお墓が有るのです。それもとても大きく三メートル位あります。お墓の大きさは身分の高さと比例しますのでかなりの高僧の方のお墓です。

律宗はインテリ僧の集団でもあリ、経営活動に長けた集団です。鎌倉の極楽寺にも律宗二代高僧の忍性のお墓があります。鎌倉は皆地を中心とする物流の中継地としての機能をもっており、この港湾を中心とする経営をこの集団が支えていたのです。

船橋も平安から鎌倉、室町、江戸に至るまで、夏見潟という入江を中心とするこの地域の物流の中心地だったと考えられます。その証拠も幾つも残っています。長崎を含め西日本から運ばれた陶器のかけらが、夏見や峰台などから出土しており、この地が港であった事を証明する文書史料も見つかっています。

これを決定づける証拠が律宗高僧の墓という事です。実は明治の初めには、1トンもの当時の通貨永楽通宝も出土しているのです。想像を超えるような経済活動がこの地で行われていたのかも知れません。物流の街、船橋の原型がそこにあったと言えるのではないでしょうか。港湾であれば石積みの痕跡が有ります。現在の御殿地周辺は入江の入口にあたり城郭が有りましたので、石積みが埋まっている筈です。
ぜひ本格的な学術調査の実施を望みます。

魅力溢れる船橋の街の魅力が私達の足元には眠っています。
宝物が沢山眠っている街船橋です。

写真は船橋に入江のジオラマと、西福寺の律宗高僧のお墓です。