原子力発電と私達の未来について考える②(全4回)


先ず、何より胸に刺さったのは最前線で指揮を取っていた福島第一原発の吉田所長の「東日本壊滅を覚悟した」と言う発言です。

あの時、原子炉はメルトダウンを起こし格納容器の耐圧レベルは既に超えており、爆発しなかったには奇跡的だったという事、もし格納容器が破裂していたら東日本は人が住めない状況に陥っていたという事実。
そしてこれを回避するため決死人力によるベント解放が成功し壊滅的被害は何とか回避する事ができましたが、この放出高レベルの放射性物質の直接放出(ベント)と水素爆発によって柏や私達の船橋も放射能に汚染されました。

原発に隣接する区域でふるさとを追われた人々が約16万人、原発事故が本当に収束する迄にはまだまだ多くの時間がかかるという事実に私達はしっかり向き合う必要があると思います。

報道はされませんでしたが、第二原発事故や女川原発でも、あと一歩で全電源喪失の危機的状況にあったと言われています。事故は大々的に報道されますが、未然に防ぐ事が出来た事は報道されません。
奇跡的に起こらなかった場合でもです。この差は紙一重なのです。

原子爆弾と原子力発電の違いは核分裂の速度だけで、原理は簡単です。
冷却と核分裂が制御不能となればメルトダウンとなり誰も止められません。あとは『神だのみ』しかありません。
今回の冷却システムの制御不能の原因は地震と津波によるものでしたので、自然災害に対する安全基準の見直しを進め、基準を満たしている原発の再稼働を進めようとしていますが、そもそも極めて地殻変動の影響を受け易いこの我が国の国土の上に、高いリスクを持つ原発を建設する事が果たして妥当なのか極めて疑問です。

そして冷却を制御不能にさせるのは、自然災害に止まらないという事を知っておく必要があります。
北朝のミサイルが核を積んでいなくとも、テロやわずかな武力攻撃で計り知れない程の致命傷を我が国に与える事は簡単に出来るのです。
スパイ天国の我が国には既に多くの特殊工作員が潜入し活動していると言われています。
原発施設の防御体制は十分なのでしょうか。民間レベルでは決して防御出来るレベルでは無いはずです。

また、9・11の同時多発テロのような攻撃も考えられます。これを想定し原発施設の防御を固めている国もあります。またサイバーテロへの備えはできているのでしょうか。
残念ながらここまで踏み込んだ議論は聞こえて来ません。

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